不動産査定した金額は売却できる予想の価格になる
不動産の売却を考えている人の中には、何から手を付けたら良いのか迷っている人も多いと思います。ご自身の周りでも不動産の売却を経験した人は少なくて、相談できる人もほとんどいないのではないでしょうか。通常、不動産の売却は不動産会社に不動産査定を依頼することから始めます。
不動産の査定とは、売却できる予想の価格を算出することです。あくまでも近隣相場などに基づいた不動産会社の意見の価格で、査定したその金額で売却できることを保証するものではありません。
世間一般では、車や家電などで「査定」や「見積」などの似た言葉が存在します。不動産の査定の場合では、車や家電の「査定」とは異なってきます。車や家電などの「査定」では、中古車やリサイクルショップが下取りをするために提示する価格で、車や家電を一度買取り、そのあとに多少の修理などをして販売をおこないます。なので、車や家電の「査定」では、買取り業者が提示した価格がそのまま売却価格になります。
一方で、仲介を前提とした不動産の査定では、不動産会社が買取る価格ではありません。仲介とは、あくまでも不動産会社が買い手を見つけることを目的としたサービスになります。仲介における不動産の査定額は、「これくらいの価格なら、売りたい不動産を購入してくれる希望者を見つけることができますよ」というような予想の価格になるということがポイントです。
そのために結果的には査定した価格よりも安くしか売却できない場合もありますし、逆に査定した価格よりも高く売却できる場合もあります。仲介を前提とした不動産の査定額は、あくまでも売却できる予想の価格になり、各不動産会社の意見の価格でもあるということになります。
また、不動産の売却では一般的に売却物件にもよりますが、買い手を見つける期間として3ヶ月程度はかかります。そのため、不動産の査定をした価格は「3ヶ月程度で売却できる価格」という意味合いになります。一般的に不動産の査定価格は「3ヶ月程度で売却できる価格」であることも理解しておくと良いでしょう。
なお、不動産の売却にも仲介ではなく「買取」もあります。不動産の買取は、不動産会社が転売を目的として下取りをおこなうことです。不動産の買取にも査定はありますが、買取査定の場合は、不動産会社が直接買取る価格になるので、売却する価格は不動産会社が提示した価格になります。買取は不動産会社が直接、買い取ってくれるので、3ヶ月もかからずに現金化できるというメリットがあります。
しかし、不動産の買取は不動産会社の下取りになるので、買取の価格は当然に安くなります。すぐに現金化したいなどの理由で、やむを得ない事情がある場合は買取という選択肢もありますが、時間的にも余裕があり、なるべく高く売りたいような場合には、まずは仲介を選ぶことをおすすめします。
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