不動産を売るときには考えておくことや知っておくことがある
誰しもがあまり経験のない不動産の売却。まずは、不動産会社に相談する前に、次のようなことはご自身で考えておくと良いと思います。
不動産を売りたいときには、「なぜ売却するのか」をはっきりさせておくことが大切になります。例えば、「誰も住まなくなった実家の売却」「草刈りなどの維持管理が大変」「毎年の固定資産税などの税金の負担が大きい」「別の家への住み替え」「収入が減って住宅ローンの返済が厳しい」などのさまざまな理由があることでしょう。
不動産を売る理由によって、売却のスピード感や不動産の価格にも影響を与えます。家の住み替えならば、相場よりも安くてもスピード感をもって売却しなければなりませんし、収入が減ったことが理由があるならば、住宅ローンの残債も残さないように考えなければなりません。
不動産を売りたいときには、「早く売る」と「高く売る」は基本的には両立しません。
もしも何らかの理由で早く売りたいなら、不動産会社に買取ってもらうのも一つの方法です。一般のお客様よりも判断が早いので、早く現金化することが可能になりやすいです。しかし、不動産会社が買取る場合は、相場よりも安くなりますので、売りたい不動産が安くても早く現金化したい方は検討してみると良いでしょう。
次に不動産を売るときの不動産会社の基本的な仕組みと役割について説明します。
不動産の売買では「売主」と「買主」が存在しています。この両者をつなぐのが仲介をおこなう不動産会社になります。売主から物件の売却依頼を受けた仲介会社は、物件を売却するためにインターネットやチラシなどの広告で幅広く購入希望者を探します。
また、「レインズ」という不動産会社間で流通するネットワークにも情報を掲載して、他の不動産会社を通じて購入希望者を探す活動もすることができます。
なので、不動産会社1社で売主と買主の両方を仲介するケースと売主側、買主側のそれぞれに不動産会社が入るケースの大きく分けて2つの仲介パターンがあります。
どちらのパターンでも、売買契約が成立すれば、不動産会社は売主と買主の両方から仲介手数料を受け取ることができます。しかし、売買契約が成立するまでは仲介手数料は頂くことはできませんので、不動産会社の報酬はゼロになります。
つまり、不動産会社の仲介の仕事とは、売主の売却条件や価格に基づいて、多くの購入希望者を探して、売主と買主とを結びつける仕事なのです。不動産を売ることをご検討されている方は、ご参考にしてみて下さい。
秩父地域の情報
写真は、秩父市役所の1階ホールに飾られている「ジオパーク秩父」のポスターです。秩父地域では、NPO団体が主催するガイドツアー、学校における体験学習、自治会や公民館での講座など、ジオパークに関する住民の活動が盛んです。