不動産売却の基本
土地や建物の売却を検討する場合は、何点か基本的な確認することがあります。
まず、土地や建物を売却する際には登記上の所有者に確認することです。
維持管理や固定資産税の納付を行っている方が「売りたい」と思っていても、実際の所有者(登記上の所有者)が拒否していれば、売ることは基本的に不可能になります。
通常では売りたい方=(イコール)不動産の所有者が多いですが、違うケースもあります。
例えば、妻名義の不動産を夫が売りたい、父親名義の不動産を子供が売りたいなど…また、共有名義の場合は、基本的に共有者全員の合意が必要です。
次に以前、銀行等からお金を借り入れた場合の抵当権等の設定があるかどうかです。抵当権が設定されている場合には、「すでに借り入れしたお金を完済している」、「あるいは売却すればその代金で完済することができる」条件が必要になります。
土地の地目について
また、土地の場合、売却対象の土地の地目が何になっているかという点です。
宅地や雑種地など農地以外の地目なら問題ありませんが、田や畑などの農地の場合は農地転用など許可や届出が必要になります。
この地目は現況や固定資産上の地目ではなくて、登記上の地目になります。
建物の場合はその売却対象の建物が登記されているかどうかです。
以上の基本的に確認する事項は、その不動産を管轄している法務局(登記所)などで売却を検討している土地や建物の登記記録を取得して確認できます。