売りたい不動産が旗竿地や立地の悪い不動産を売ることは簡単じゃない
「そろそろ誰も使う予定のない不動産をどうしようか?」とお考えの方も多いと思います。将来、不動産を相続することなんて親が健在のうちは、考えるもこともあまりないでしょう。
不動産を売るときや探しているときに「旗竿地(はたざおち)」という名前を聞いたことがありますか?路地状敷地とも言われているような土地です。
「そもそも旗竿地って何?」かと言うと、道路(公道)に接する進入路部分が細長い通路状の敷地になっていて、その奥に家の敷地がある形状の土地のことを言います。
下記の写真は、昨年からご相談を受けてご実家を売ることを検討している方がお持ちの不動産の概要図です。
このような形状をしている土地を「旗竿地」と呼びます。このような土地の形状のデメリットとしては、通路幅が狭いために車がギリギリ通れるようなケースもあり、不便な場面があるでしょう。
一般的に売りたい土地の形がいびつであればあるほど、土地の価格は安くなります。正方形や長方形などの整形地と旗竿地と土地の価格をを比べると驚くほど価格に差が出ることがあるのです。
一方で買い手にとっては、旗竿地の方が安く買えるというメリットがあります。また、公道から奥まった場所にあるので、家の敷地の近くを車や見知らぬ人が通ることもなく、通行人の視線や車の騒音も気にしなくて済むことでしょう。
また、売ることが簡単じゃない不動産としては、「立地の悪さ」があげられます。売りたい不動産の価格に最も影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
自分が不動産を買ったり、賃貸住宅を探すのと同じように「駅近」は、多くの人が不動産を買うときに考える大事な要件の一つになります。
車を持つ方が多くない都心部では、なおさらこの傾向は強くなりますが、秩父のような地域の多くの人が車の利用がメインの生活スタイルの地域では、「駅近」はさほど不動産を売る価格に影響しません。
どちらかと言うと「車でのアクセスが悪い」「スーパーマーケットやコンビニなどが遠い」「陽当りが悪い」などの秩父の市街地から離れた山間部の不動産は需要も少なく、売ることは簡単ではなくなります。
土地の性質や広さなどだけで不動産を売る価格を設定してしまうと、立地のわりに価格が高いと感じられてしまい、売りたい不動産が思うように売れなくなってしまうこともあります。
誰も使う予定のない秩父地域の不動産を売ることをお考えの方は、以上の2つの要素をご参考に不動産売却の成功につなげましょう。
秩父地域の情報
写真は、秩父鉄道「秩父駅」に直結されている「秩父地域地場産業振興センター」です。秩父のお土産も販売されていて、秩父のお土産はここで全部そろうと言っても過言ではありません。ここには、3階に「秩父商工会議所」もあり、私も足を運ぶ機会も多いです。