不動産を売るときには事前に検討しておくポイントがある
不動産を売るときには、さまざまな法律や税金、登記などの分野が関係してきますが、日常の生活の中でどれも馴染みのないものばかりです。以下に相続などで取得したけれど、使う予定もない実家、空き地などの不動産を売る前にどのようなことを検討しておけば良いかについていくつかのポイントをあげてみました。
●売り出す価格をいくらに決めるか・・・他のものと比べた場合の不動産の大きな特徴の一つには、世の中に2つとして同じものがないということがあげられます。例えば、同じ地域の中古住宅でも築年数や広さ、向きなどによって価格が違ってくるのが通常です。このため、売り出す価格をいくらに決めるのかは、不動産を売却するにあたっては重要なポイントとなってきます。
売主側にとっては、「なるべく高い価格で売りたい」と考える気持ちはあると思いますが、購入希望者もそのときに売りに出されている他の不動産と比較したり、過去の取引事例などを参考にして購入を検討しているため、売り出す価格が相場よりも高過ぎると、購入希望者から敬遠されてしまい、不動産を売却するのに必要以上に時間がかかってしまいます。
●売却するときの諸費用を見積もっておく・・・不動産の売却には、契約書の印紙代・仲介手数料・測量費用などの費用が生じます。家の売却では引越し費用なども生じる場合があります。このような諸経費をどのくらいの金額になるのかをあらかじめ見積もっておくことも大切になります。
売却したことによって、利益が生じる場合には、それに伴う所得税や住民税などの税金についても計算しておくことも必要です。これらの売却時に必要となる諸経費を把握しておけば、売却による収入金額のうち、最終的にいくら手元に残るのかを把握することができます。
●売却する土地の境界はハッキリしているか・・・不動産の取引で生じるトラブルの多くには、空き地などの土地や家の敷地の境界についてのものがあります。日常の生活の中では特別な問題はないものの、いざ売却となるとお隣りとの境界は塀の内側なのか外側なのか、はたまた中心なのかなどハッキリしていないケースは多く見受けられます。
購入希望者も境界がハッキリしていない家の敷地や土地は敬遠するので、土地の境界がハッキリしていない場合にはついては、売却に先立って専門家の土地家屋調査士に依頼して、お隣りとの境界を確認した上で、測量図面を作っておいた方が望ましいです。特に道路や水路などの公共物との境界の確定には、時間と費用がかかりますので、あらかじめそれらの費用も見込んで資金計画や売却スケジュールを立てることが良いでしょう。
以上のポイントを抑えることにより、不動産の売却を成功に導くカギとなってきます。相続などで取得したけれど、使う予定もない実家、空き地などの不動産を売ることをご検討している方はご参考にして下さい。
秩父地域の情報
写真は秩父ミューズパークのスカイロードを往復する「スカイトレイン」です。汽車型の乗り物で、汽車と客車の3両になっています。料金も1日大人400円、こども200円で乗り降りが自由なので、秩父ミューズパークへお越しの際には一度は乗ってみてください。私も乗ってみましたが、かなり快適で大人も楽しめます。